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目がキラキラしていた菊池青年に、私が何を見たか。
目がキラキラしていた菊池青年に、私が何をみたか。 それは彼の中にある純粋性です。それと理想と現実に向かうひたむきな意志です。 あゝこの青年で間違いない、と思いました。 単にひたむきであるだけでは、現実社会はなかなか手ごわいです。現実を相手に... -
この村にはお爺ちゃんとお婆ちゃんばかり、若者はどこにいるんだろう!
まだガラス絵館から映画撮影の許可が下りていない頃、それでも能勢さんと一緒に秋の遠野の風景を撮影して廻りました。 だいぶん絵を撮ってから、能勢さんがポツリといいました。 この村(遠野)は、みんなお爺ちゃん、お婆ちゃんばかりで、後継者はいない... -
音が作りだす映画のミクロコスモス【映画構想ノート5】
能勢広監督『広島原爆 魂の撮影メモ 映画カメラマン鈴木喜代治の記した広島』では、 静まり返った冒頭の映像の中で、カ~ンとピアノの単音が入ります。その後少しずつ 音程の間をとりながら、画面に合わせて単音が展開していきます。 これは、音楽としても... -
予告編DVDセット(おまけ付き)無料配布のお知らせ(11月3日「おもしろ同人誌バザール」)
お知らせです。 11月3日(日)に開催される「おもしろ同人誌バザール8」にて、 本作の予告編DVD・チラシ・映画オリジナルデザイン表紙のミニノートのセットを無料配布いたします。 「おもしろ同人誌バザール8」イベント概要 「情報系同人誌」「インディー... -
手のひらの中のシュール【映画構想ノート4】
シュールな映画というとロべール・ブロッソンやテオ・アンゲロプロスを思い出します。ブロッソンの息詰まるような緊迫感とアンゲロプロスの美しい幻想的な色彩、どちらもが、大きなスケールの芸術的世界です。 それに比べこの映画は、てのひらの中のシュー... -
プロデューサーの覚悟【映画構想ノート3】
さ~、いよいよ撮影のロケの開始です。 遠野まで、車に機材を載せて約7時間、東北道を走ります。その間能勢監督から聞いた話がすごかった!!往復14時間のレクチャーです。 【 映像の原点とはなにか】 それは映像の原点とはなにか、ドキュメンタリー映... -
児玉房子さんが残した言葉【映画構想ノート2】
いよいよ映画製作への見通しがついた時もう一つ大事なことは、ガラス絵館の許可をいただくことでした。 児玉房子さんの書かれた本を拝見すると、児玉さんがいわゆる売り絵としてではなく、 世の中の趨勢などには関係なく純粋に絵を描かれていることがわか... -
岩手日報に載りました!
本日の岩手日報の朝刊に、この映画の記事が載りました! 稲刈りロケの際に来てくださいました。 田下プロデューサーのこの作品に対する意気込みや、映画を撮るまでの経緯などがわかりやすく書かれています。 個人的には遠野の妖怪アイコンフェスティバルの... -
ガラス絵のシュールな映画を作りたかった【映画構想ノート1】
さて、今日からは、映画ができるまでのエピソードを書いていきましょう。 【ヒューマンドキュメントを作るつもりはなかった】 私は児玉房子さんとガラス絵を主体としたヒューマンドキュメントの映画をつくるつもりはありませんでした。 ドキュメンタリー映... -
なぜこの映画を撮ろうと思ったのか・3 作ることは生きること
遠野郊外附馬牛(つきもうし)にある天ケ森の中にポツンと建つ、児玉房子さんのガラス絵館の中に何があったか。 そこには房子さんが愛した市井の中で生きる人、田園で生きる人々がガラス絵の中に描かれていました。 【映画を撮ろうと思った動機・その3】 ...