プロデューサーのコラム– category –
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<プロデューサーのブログより>映画論その5、ガチにぶつかっても心はひとつ
天才的なミュージシャンRakiraさんは約2週間で、みごとな音楽を作ってくれました。 さて、映画にとって音楽とはいかなるものか。音楽は常に直截的に<存在>へとかかわってきます。映像作家は、音楽をどのように位置づけているかで映像のもつメッセージは... -
<プロデューサーのブログより>映画論その4 奇跡が起きた!
さて、厳しい理性体としてのカメラが撮った映像にどんな音楽をつけるか。実は音楽こそは、心、いわゆる温度とエネルギーなのですね。この映画でいえば音楽こそは、児玉さんの愛の心なのです。 しかし映画は最終の編集を終えたところで暗礁にのりあげました... -
<プロデューサーのブログより>映画論その3 映画はカメラを操作する人間の内面こそが、物語として現れてくる
能勢監督と話したこの映画についての基本方針は、この映画は映像で見せていく、ということです。 そして人間を含めてすべての対象を同じ机上で、相対化するということです。 ※平たく言うと人間も風景も絵も音楽も、すべてを並列に扱うということです。 し... -
<プロデューサーのブログより>映画論その2 進化する映像世界とは
以前といっても10年くらいもも前のことであるが,現代アートのギャラリーをやっていた頃、日本画を習っているというおばちゃんが来て、しきりに抽象画を非難する。 抽象画はしっかりと物の形を書かないでごまかしている、というのです。彼女が習っているそ... -
<プロデューサーのブログより>映画論その1 映像は光である!
最初に印象派の音楽を聴いた時は驚いた。それはまるで光の世界だったからです。 それは湖面にキラキラと反射する光の欠片のように、音そのものが、音の粒子そのものが、 光に反射して乱舞している音の世界のように私は思いました。 つまり、それまでの音楽... -
ドキュメンタリーらしくないドキュメンタリー映画
この映画は、ドキュメンタリー映画らしくないドキュメンタリ-映画です。 でもね、とても大切なことを描いているのです。 けれどね、 まずは映像の美しさを見てください。 そして児玉さんのガラス絵の中にある詩情を感じてください。 さらにRakiraさんの音... -
楽しく生きなきゃ!
この映画に音楽が付きました。自分で言うのもなんですが、素敵な音楽です。 作曲と演奏をしてくださったのはRakiraさん。Rakiraさんは路上ミュージシャンでもあります。 東京の町田という町で、路上演奏をされていたのを、私の娘が聞いてすっかり虜になっ... -
茨木のり子・詩「花の名」
茨木のり子さんの詩で、一番好きなのは「花の名」です。この詩の軽妙さがとても好きです。 特に書き出しが…。 「浜松はとても進歩てきですよ」 「と申しますと?」 「全裸になっちまうんです 浜松のストリップ そりゃ進歩的です」 なるほどそういう使い... -
茨木のり子さんのこと
先日立川のオリオン書房にいきましたら、茨木のり子さんを特集した雑誌がありました。 茨木さんが使用した暮らしの道具や洋服や、住んでおられた家の様子などの写真と代表的な詩が掲載されていました。一瞬買おうかなと思ってのですが、そのほとんどをもう... -
ドキュメンタリー映画の凄み!
ドキュメンタリー映画を撮っておきながら、そういう私が言うのもなんですが、一般的にドキュメンタリー映画というと堅苦しく、人間の問題性や深刻なことを突き付けてくる。さらに、たいがいのドキュメンタリー映画が、まじめだが、時々憂鬱になる。 でもね...